こんにちは!防音コーディネーターの”かぶちゃん”です。
今回のブログは、これだけはやっておきたい!グランドピアノの壁の防音対策ということで、ピアリビングオリジナル「ワンタッチ防音壁」を使用した事例を紹介します。
東京郊外の住宅街に作ったピアノとサックスの練習室
ご自宅の1室を、長年の念願だったグランドピアノやサックスを練習するための部屋を作ったが、防音対策をした割には、結構音が外に漏れているというご相談を受け、現地に伺いどのような対策をするべきか話し合いました。
東京郊外の閑静な住宅街に建つ一軒家。
相談に来られたお客様は、本格的な防音室ではなくご近所に配慮されるために、近所の大工さんに依頼して、窓を二重サッシに、壁と床の厚さを増して対策をされたそうです。
お客様に実際にピアノを弾いてもらったのですが、、、、
残念なことに外に結構音漏れしています。
さて、ここで問題なのが「どこまで防音対策をするのか」ということです。
もっとお金をかけて本格的な防音室にするのか、外に漏れる音を少しでも軽減させるのか、予算ありますので悩むところです。
話し合った結果、後者の「外に漏れる音を少しでも軽減させる」で対策を行うことになりました。
どんな方法で対策を行うか!
対策の方向性が決まったところで、どのような方法でどこまで対策を行うかという相談です。
部屋の壁4面、天井まで対策すると結構金額も工事時間もかかります。
今回行っていた対策は、壁に貼ってある石膏ボードを重ねて貼り、重量を増して外に出る音を軽減させる方法でした。
確かに壁の素材を厚く重くすれば遮音性は高いなりますが、表面はとても硬くなります。
硬い物質はいったん発生した振動が減衰しにくいため、音が伝わりやすく外に漏れる原因にもなります。
例を取り上げて考えてみます。
テーブルを叩くと「コンコン」という音がします。
ですが、テーブルの上にある、ふきんの上から叩いてみてください。
あれ?
音が鈍くなりませんでしたか?
そうです、硬いものに柔らかいもの(吸音性があるもの)を貼ると音の伝わりが鈍くなるんです。
防音には、硬くて重いものが有効とされていますが、硬くて重いものを貼り足しても、音を伝えなくするには、逆効果になるばかり。
※伝えにくくする方法はありますが、別の機会にお知らせします。
硬いものに、柔らかいものを貼って音の伝わりを鈍くするいうことが、音を伝えない有効な手段だったのです。
ということで、外に漏れる音を軽減させるということを考えると、外に面している壁に対策をするのを優先させ、壁2面にピアリビングオリジナル「ワンタッチ防音壁」を取付けることにしました。
予算と工期を抑えるワンタッチ防音壁
ピアリビングオリジナル「ワンタッチ防音壁」は強力な両面テープで壁に貼るだけの簡単施工なので、工事も数時間で完了します。
防音壁を約3等分するくらいの幅とつなぎ目の部分の4列程度を強力な両面テープで固定します。
今回は、窓からの音漏れを最大限に軽減させるために小さい窓は、「ワンタッチ防音壁」で塞ぎました。
床への振動も軽減させるために、既存のカーペットの上に防音タイルカーペット「静床ライト」の重ね敷きをして対策完了!
対策完了後、外に出て音をピアノの音を聞きました。
完全に聞こえなくなることはありませんが、対策前に比べて聞こえ方は半減。
まずまずの効果でご満足いただけました。