「騒音」というと「不快な音」「迷惑な音」
そういうイメージなのかもしれませんが
どの音が騒音でどれくらいを騒音というのかは
とても難しいのです。
なぜなら
ある人には誰かが引くピアノの音を
心地良く思うのかもしれないし、不快感じるかもしれない。
電車の音も、ある人にとっては
朝早くから遅い時間まで聞こえる不快な音かもしれないけど
別の誰かはその電車の音が好きだったりもします。
私は電車の音が聞こえる立地で生活をしていますが
その音は騒音ではなく逆に安心できる音なんですよね。
自分の弾くギターや自分の子供が弾くピアノはうるさくないが
隣の人のピアノはうるさい。
などなど、本当に例をあげるときりがありません。
だからといってそれを「騒音」と決める何かがないと困るので
一応客観的なものさしになる「騒音の定義」があります。
人間の耳は、周波数によって感度が大きく異なるため
同じ大きさに聞こえるように補正をほどこした音圧レベル(dB デジベル)で
表示するのが一般的になっています。
耳をすませてやっと聞こえる音を「騒音レベル0」とした場合
30~40 かなり閑かな環境
60~70 車の社内、人が少ない電車など
80dBを超えると「やかましい」と思うレベルになるのですが
これもはっきりした定義がないため
何dB(デジベル)以上が騒音で、何dB(デジベル)以上が騒音ではないというのが
とても難しいところです。
その他の要因として、その音がご近所から聞こえてくる場合などは
その方との人間関係や感情的なものも含まれる場合もあるので、
一概にこれは「騒音」といえないのが現状です。
■主な場所の音圧レベル
・森 10~20
・図書館 30~40
・事務所・一般家庭のお昼の音 60~70
・地下鉄、電車 80~100
・ピアノ・ジェット機の音 110~120