これからお引っ越しをする予定なのですが、新しく引っ越すお家が防音性能があまり高くないため、防音対策を検討しています。できれば床はフローリングのままで、防音仕様にしたいのですが、どのような方法があるでしょうか?
A.
ご質問ありがとうございます。防音専門ピアリビングのはるかです。度々お客さまから、「防音マットを敷きたいけど、絨毯ではないものが良い」というお声をいただくことがあります。
そうしたお客さまには、市販で販売されているフロアタイルとその下に下敷き用防音マット「足音マット」を敷く方法をご案内しています。
世の中に販売されている防音マットは、そもそも数がそれほど多くなく、ほとんどが表面が「絨毯」である場合が多いです。
(ピアリビングで販売している防音マットの中では、唯一「快適防音マットウッド」は表面がフローリング調です)
でも最近は、カーペットよりもフローリングを好まれる方が多いですよね。私自身、出来ればラグよりもフローリングの方が好きです…(;^_^フローリングの方がお掃除も楽ですもんね。
そこで今回は、見た目はフローリングのままで、床の防音対策ができるDIYをご紹介します。
具体的には、こちらの画像↓のように足音マットの上にフロアタイルを敷く方法です。こちらの画像では、「UNIDECO」というフロアタイルを使用しています。
「UNIDECO」はクリックタイプのフロアタイルになっており、接着剤不要でこのようにタイル同士をはめ込むことでつなぎ合わせることができます。表面は比較的固いので、表面が柔らかい足音マットの上に敷いても踏み心地は、通常のフローリングよりも少しだけクッション性があるかな?という仕上がりになります。
【必要な材料(17㎡のお部屋の場合)】
- スケール
- 鉛筆
- 金属製の定規
- カッター
- 軍手
- 手袋
- フロアタイル(1ケース10枚入り):11ケース
- 足音マット:35枚
- 布テープ
※布テープは、紙製のテープや養生テープだと上手く足音マットに接着しない可能性があります。あらかじめご注意ください。
※フロアタイルは「クリックタイプ」をおすすめします。クリックタイプではないものですと、下の足音マットの柔らかさで、フロアタイル同士が連結されず怪我をしてしまう恐れがございます。
【設置方法】
(1)対策する場所の床を掃除しておく。
足音マットやフロアタイルを設置する前に、まずは床を綺麗に掃除しておきましょう。
(2)床に足音マットを設置して、マット同士を布テープで貼り合わせる
(足音マットのズレを防ぐために行います。上記画像はイメージです)
マットをカットする必要がある場合は、カッターやハサミを使用して簡単にカットすることができます。詳しい足音マットのカット方法は、以前こちらの動画でご紹介しています。
(3)床の端からフロアタイルを設置していく
足音マットの設置が完了したら、フロアタイルを設置していきます。1列目は両面テープで接着した方が設置しやすく、おすすめです。
(4)フロアタイル同士が外れないように、ロックして留める
フロアタイルの端はそれぞれをつなぎ合わせられるような形状になっています。長辺は斜めから、短辺は上からはめ込むことで、しっかりとつなぎ合わせることができます。
完成〜〜〜〜〜!
それほど難しくなさそうに見えるかもしれないのですが、実は今回の施工は職人さんが2日間かけて仕上げました(;^_^
DIY初心者の方には非常に難易度が高い方法になるため、あらかじめご注意ください💦
【よくあるQ&A】
(Q1)施工中に工事音はしないでしょうか?
(A1)フロアタイル同士を接着する際に、ハンマーで打ちつける音が多少伝わってしまう可能性があります。音が気になる場合は、あて布をしながら優しく打ちつけるようにしてください。
(Q2)賃貸でも設置が可能でしょうか?
(A2)足音マットは賃貸でも設置が可能です。足音マットの上にフロアタイルを敷けば賃貸でも設置は可能です。
(Q3)防音効果はどのくらいあるのでしょうか?
(A3)フロアタイル+足音マットの組み合わせで、⊿LL-(Ⅰ) -5の防音効果があります。
ΔLL-5ってどのくらいの防音効果なの?と思われる方が多いかと思いので、グラフをご用意しました。ご覧の通り、足音マット+フロアタイルの組み合わせは防音効果としては、非常に高い数値となっています。
(Q4)フロアタイルを選ぶ際の注意点はありますか?
(A4)フロアタイルを選ぶ際、注意点が2つあります。
1.フロアタイル同士のつなぎ目部分がしっかりとロックされるものを選ぶ
フロアタイルの下に敷いている足音マットが柔らかいので、つなぎ目部分がしっかりとロックされるものでないとつなぎ目部分が動いてしまいます。つなぎ目部分がロックされないタイプのフロアタイルや、クッションフロアだとキレイに設置できない場合があります。
2.フロアタイルを敷くことが難しい場合は、敷くだけでフローリングのようになる、「ウッドカーペット」や「クッションフロアラグ」などを使用する
※商品によっては「ウッドカーペット」の板のつなぎめ部分が外れる場合がございますのでご注意くださいいかがでしょうか?もし現在、床はフローリングのまま防音したいということであれば、今回の方法をお試しいただけばと思います(o^^o)