みなさん、こんにちは。防音専門ピアリビングのベッチーです。
各地で梅雨入りが発表され、雨の続いている地域も多いのではないでしょうか?
雨で外出できないと、お部屋にこもりがち。
そんな時、他のお部屋からの音が気になってしまうものです。
お部屋の引き戸やふすまを閉めていても、
・部屋で在宅ワークや勉強中、リビングからのテレビの音や話し声が聞こえて集中できない
・ピアノやギターを弾いていたら家族に音がうるさいと言われた
なんてことはありませんか?
今回はよくお問い合わせいただく「引き戸の防音対策」をご紹介します。
目次
▼ 引き戸の防音対策3つの方法
実は引き戸(ふすま)はお部屋の中でも音が漏れやすい場所なんです。
1,隙間用テープで隙間を塞ぐ
最も簡単にでき、且つ優先度が高いのは、ドアの隙間を隙間テープで埋めることとなります。

引き戸に防音カーテンや防音ボードで対策しても、隙間があるとそこから音が漏れたり侵入してしまうためです。
また、隙間テープでしっかり引き戸の隙間を埋めていただくことで、
- 冷暖房の効果アップ
- 虫の侵入防止
- 戸当たり音の防止
といった、嬉しい効果も期待できます。
隙間テープは、100円均一にも様々なサイズや種類のものがあるので設置箇所に合わせて設置が可能です。
2,引き戸の前に防音カーテンを設置する
引き戸をよく開閉する場合は、防音カーテンの設置がおすすめです。

カーテンレールがなくても、突っ張り棒に通すだけでご使用いただける「パーテン」なら、壁の傷つけができない賃貸住宅でもお使いいただけます。

3,引き戸に防音ボードを設置する
引き戸(ふすま)をワンタッチ防音壁と取り付け部材の塩ビジョイナーを使用し塞いでしまいます。

厚みや重量のある防音ボードを設置することで、音の軽減効果が高くなります。
楽器を演奏する方や、効果の高い防音対策をご希望の方は
はめ込むように設置していきます。
設置をするとこのようになります。

動画でも設置方法を紹介しています。
▼ふすまを防音壁て?塞いで対策してみた【防音実験の結果あり】
また、賃貸や直接粘着剤で固定するのに抵抗がある方は、
養生テープやマスキングテープで保護いただくと、撤去の際も綺麗に剥がすことが可能かと思います。
▼ 引き戸の防音対策でどの程度軽減できるの?
・隙間テープ
隙間テープを設置することで、大きな防音効果を得られるというわけではありません。
ですが、やはり防音対策をする上で隙間をできるだけ少なくするのが大切になります。
その為、なるべく防音対策をするときは隙間を少なくするということを意識して対策をしてみてください。
・防音カーテン
防音カーテンを設置することで、12?18dB(人の話し声の場合)の音を軽減できる見込みがあります。
他のお部屋からの話し声や生活音を対策する場合は、防音カーテンでも軽減が可能かと思われます。
・ワンタッチ防音壁
ワンタッチ防音壁を設置した場合、どの程度軽減するのか、「グランドピアノ」「アコースティックギター」「テレビの音」でそれぞれ実験を行ってみました。
結果はこのようになりました。

・グランドピアノ
音の発生源89.1dB
防音壁設置後(引き戸を閉めた状態)74.6dB→防音壁設置後 63.9dB
>音の軽減値-10.7dB
・アコースティックギター
音の発生源88.5dB
防音壁設置後(引き戸を閉めた状態)63.4dB→防音壁設置後 56.8dB
>音の軽減値-6.6dB
・テレビの音(スピーカーから音を出して計測)
音の発生源80.3dB
防音壁設置後(引き戸を閉めた状態)60.3dB→防音壁設置後 56.3dB
>音の軽減値-4.0dB
テレビの音は、楽器などに比べると音量が小さいため、数値では大幅な差が見られにくい部分があります。
体感としては全体的にこもって聞こえるように感じました。
上記の実験はYouTubeでも動画にてご紹介しています。
ご参考いただけますと幸いです。
▼参考動画
※いずれの方法も、設置されるお部屋の環境や設置状況などによっても防音効果が異なります。
目安としてご参考いただけますと幸いです。
▼まとめ
足音などの振動対策をする場合、カーペットやマットの厚みは1cm以上あるため、小さなお子様がいらっしゃる場合、段差で躓かないように注意が必要です。
いかがでしょうか?
どの方法で対策する場合も、ポイントは「隙間をしっかりなくす」ことです。
まずは手軽に対策できる隙間テープで対策を始めてみましょう!
お部屋で快適にお過ごしいただくためのお役立ていただけますと幸いです。
足音などの振動対策をする場合、カーペットやマットの厚みは1cm以上あるため、小さなお子様がいらっしゃる場合、段差で躓かないように注意が必要です。
プレイングマットなどで対策する場合は、より大きな段差ができてしまいます。
また、厚みが出れば出るほど歩きにくく感じる場合や、沈み込みにより家具の安定性が損なわれる可能性があります。
なるべくお子様が遊ぶスペースだけに配置したり、見切り材や段差解消材を使用したり、家具を避けて配置するのが良いと思います。
今回は子供の足音対策をテーマにお伝えしました。
足音などの振動でお悩みの方はたくさんいらっしゃると思いますが、少しでも皆様のご参考になれば幸いです。