みなさん、こんにちは。防音専門ピアリビングのナヱジです。
▼マンションで起こりやすい騒音トラブル
集合住宅、特にコンクリート造りのマンションにおいて、振動による音は騒音トラブルになりやすい傾向があります。振動による音とは、建物に何かをぶつける音です。固体音とも言います。
例えば、足音、椅子を引きずる音、お子様が走る音、ドアの開閉音、ピアノの打鍵音など…。
これはコンクリートが受けた衝撃を、まるで糸電話みたいに音として伝播させやすい素材であることが大きな要因かと思います。
その伝わりやすさは空気の約15倍。どおりで最上階の天井から足音が聞こえる、なんて怪奇現象も起こり得るわけです。
一度振動源を離れた音はもう戻ってきません。
あっという間にコンクリートの中を縦横無尽に駆け巡り、騒音となって近隣住民に牙を剥きます。
そうならないためにも、まずは「振動源での対策」が重要なんです。
▼振動音対策のカギ
振動源での対策は、「振動源と床を切り離す」ことがカギです。
振動源と床の間に緩衝装置となるものを噛ませ、振動による衝撃を緩衝装置に吸収してもらいます。
イメージとしては車のサスペンション。路面の衝撃を吸収することと大体同じです。
▼具体的な振動対策
具体的な方法は、厚みとクッション性のあるものを噛ませること。
■足音や椅子を引きずる音、お子様が走る音などの振動音対策に
当店だと、防音タイルカーペット「静床ライト」と下敷き用防音マット「足音マット」の組み合わせがおすすめです。適度な厚みとクッション性で、床への衝撃をやんわり受け止めます。

■洗濯機の振動音対策に
洗濯機の振動音対策であれば、当店の防振マット「P防振マット」がおすすめです。
P防振マットは、カッターでカットして使用できるので、お好きなサイズにカスタマイズできます。車のゴムに使われる素材と同じものを使用しているため、非常に耐久性があることが良い点です。

以前、P防振マットで洗濯機の音がどのくらい小さくなるのか実験を行いました。
こちらの動画をご覧ください。
また、当店での取り扱いはありませんが、東京防音さんの「ニューしずか」もオススメです。
ゴムともジェルとも言えないような、得も言われぬ触り心地をしているので初めて触った時は衝撃でした。私も洗濯機の下に敷いて愛用しています。
冒頭で紹介したサーキュレーターにも使ってみたのですが、個人的な体感だと吸音材(厚さ50mm)に乗せた時と同じくらいには振動が抑制されているように感じます。
もう1セット買おうかと思っているくらいオススメです。

ただ、地面をおもいっきり叩くようなダンスやトランポリンなどはもっと大がかりな対策が必要です。
当店でのお取り扱いはないのですが、自由工房さんの「S-カット-ン」という製品は地面をおもいっきり叩くような衝撃に対しても効果を発揮しています。
ドアを閉める音には、「戸当たりテープ」がオススメです。ドア枠とドアのぶつかる部分に貼ることで、クッションの役割をしてくれます。
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▼まとめ
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振動による音は、生活を営む以上どうあがいても発生してしまいます。
その対策を行うことは、その振動を伝わりにくくすることであり、つまりは騒音トラブルを予防することにつながるのです。
マンションはあくまで集合住宅。
お互い心地よく住めるように、まずは「振動源での対策」を行うことが振動音対策のカギとなり得るのです。