みなさんこんにちは!ピアリビング・防音コーディネーターのかぶちゃんです!
集合住宅では、足音、生活音などさまざまな音が発生します。
その中にはコン、バシ、パキ、バキッ、など、どこから発生しているのか、原因が特定できない音も少なくありません。
このような音は「不思議音」と呼ばれ、上の階やお隣から聞こえる音と思っていたが、実は違ったということがあります。
本日のメルマガではこの「不思議音」についてお話します。
「コン、バシ、パキ、バキッ」この音何?「不思議音」の対策はできるのか?
不思議音は原因究明とその対策が難しいので、長い間悩まされ続ける方もいらっしゃいます。
不思議音の推定される発生原因には下記のようなものがあります。
ポンプやエレベーターの動作音など設備機器の動きが原因のもの

冷蔵庫の振動やウォーターハンマーなど人の生活音が原因のもの

屋上ルーバーの風きり音や建物のつなぎ目のアルミのカバーなど風や、熱のような自然現象が原因のもの

出典:日本騒音調査ソーチョー
上階から聞こえる、何か固い物で床か壁を叩いているような「トン!トン!トン!」という音が、実はエレベータの動作音だったという事例もあります。
また、「不思議音」の大きさは、最大でも40db~50db程度の大きさなので、日中の活動している時間帯であれば、あまり気になりませんが、夜中など周囲が静かな時にこの音がすると、気になって眠れなくなる場合もあるので、厄介です。

ポンプやエレベーターの動作音など設備機器の動きが原因の場合、音の発生と設備の稼動状況を同時に確認することで、原因を究明することができます。
ただし、設備機器の動きが原因の音は、壁や床など構造物を介して発生する場合が多く、思いもよらない場所が原因であることがあるので注意が必要です。
具体的な解決方法について
生活音が原因の場合、具体的な音源を確認するには、住民の方に協力してもらう必要があります。
しかし、プライベートな領域に立ち入ることになるため、協力が得られず原因を特定できないことが多いです。
自然現象が原因の音は気象条件などに左右されるため、原因を究明することが難しいです。
また、発生源が特定できず対策ができない場合が多い音になります。
なお、このような「不思議音」を個人で特定するのは難しく、ご自身のお部屋で対策を行ってもほとんど効果がありません。
建築の専門家でも、原因を究明することは難しいので、「騒音調査の専門家」に調査を依頼して原因を究明し対策することが「不思議音」を解決する近道です。

賃貸物件の場合、大家さんや管理会社は、「居住者の生活環境を守る義務」があります。
「不思議音」の内容を細かく記録して、大家さんや管理会社に相談することをおすすめします。