みなさんこんにちは!ピアリビング・防音コーディネーターのかぶちゃんです。
コロナ禍で楽器の演奏をおうちで始められた方が多いと聞きます。
楽器を始めて気になるのが、自分が出す音です。
電子ピアノや電子ドラムは、ヘッドホンを付けて音を聞いても、打鍵音や振動が結構響いてしまいます。
こちらのページでは、「電子ドラム」の振動がどれだけ階下に伝わるかを検証した結果をお話します。
対策前と対策後の違いがわかりますので、最後までお読みください。
「電子ドラム」が階下に伝える音
楽器の中でもいちばん大きな音や振動が発生する「ドラム」
自宅で練習することはなかなか難しいですよね。

音量調節ができる「電子ドラム」は、生ドラムのように大音量を気にせず練習ができるので大変人気です!
パットをたたくアタック音を軽減するようにメッシュ素材を使ったものも多くなりました。
しかし、振動は必ず床に伝わってしまいます。
そして建物を伝わり下の階や隣の部屋、上の階、だけでなく遠くまで届いてしまうので注意が必要です。
実際にマンションで電子ドラムの音を実験しました
電子ドラムの音がどれくらい階下に響くのかを、入居前の新築マンションで検証してみました。
室内での様子


※音量は90~100dB
階下で検証した時の様子

60dB以上の音量と、階下の床まで揺れてしまうほどの振動が伝わりました。
アンプを切って電子ドラムを演奏

50dB以上の音量が聞こえており、大きな振動は変わりません。
防音マットで対策した時の防音効果
クッション性のある5mm厚のマット+P防振マット+静床ライト



※床に接するマットはやわらかい素材を使うと振動が伝わりにくくなります。(現在は足音マットをおすすめしています)

マットを敷くことで音量は約35dB以下と、マイクで録ることができない程度まで軽減されました。
しかし、別のお部屋からたとえ小さな音量でも「ドンドン」と連続でたくさんの振動が伝わってくるのはとっても気になってしまうと思います。

ドラム専用の防振マットのほかにも、タイヤチューブやバランスディスクを使ってコストをかけずに防振対策されている方も多いと思います。


出典元 みっきーのドラム教室
床との接地面を最小限にできるので、振動が伝わらず、大変理にかなっている方法です。
ただし、結構揺れてドラムの演奏がしづらいという話も聞きます。
床に接する一番下全体に柔らかい素材を敷き、硬い素材と組合せてできるだけ厚く重ねることで、揺れを安定させ、振動を抑えることができます。
そのほか、パットを叩く際に発生するパタパタ音のように、空気を伝わる音の対策も必要です。

ドラム用の消音グッズなどもたくさん販売されているので、合わせて対策されることをおすすめします!