近頃、木造建てのアパートは、マンションと比較するとお部屋面積の割に家賃もお得で、おしゃれなデザイナーズ物件も増えてきましたよね。
しかし、気になるのが騒音問題。
木造なので、SRC構造やRC構造のマンションと比較して、音が響きやすい造りになっています。
その分、湿度を一定に保つ効果があったり、建築デザインの自由度が高く、リラックス効果があるなどのメリットも存在しますが、
音に敏感な方にとっては、自分が出す音も、他のお部屋や周りから聞こえる音も気になるのではないでしょうか?
こちらの記事では、騒音トラブルが起こりやすい、アパートでの防音対策についてご紹介していきます。
目次
▼木造建てのアパートで気をつけたい騒音問題とは?
まずは、木造建のアパートで、特に問題になりやすい音の種類についてご紹介いたします。
生活音の中でも問題になりやすい音といえば、以下の5つの音が挙げられます。
- 足音
- 掃除機の音
- 洗濯機の音
- テレビの音(お部屋の壁が薄い場合)
- 話し声や笑い声
上記で挙げたような音は、普通に生活しているだけでも発生してしまいます。
しかし、近隣に対してどれだけ音が響いてしまうかというのは、実際に音を出す時間帯や、お部屋の条件などによっても変わってきます。
例えば、窓を開けた状態や、換気口を前回にした状態で、大音量でテレビを見たり、掃除機をしたりすると、両隣の部屋や上下階などには大きく音が響いてしまう場合があります。
深夜の洗濯機の音なども同様です。
まずは、自分が音を出す時に、出来るだけ響かないように時間帯やお部屋の状況を少し意識をするだけでも、騒音トラブルを避けることができます。
▼騒音トラブルとして認識される音の大きさの目安とは?
「うるさい」と思う程度や感覚は人それぞれですが、騒音問題になりうる音の大きさや強さについては、実は、国や地域できちんと基準が定められています。
もう少し詳しく説明すると、騒音の「受忍限度」という「社会生活を営むうえで我慢するべき限度」が定められているため、騒音計で測定された測定値である騒音値(デシベル)によって、用途地域(※1)ごとに騒音の規制基準が設けられているんです。
つまり、簡単にいうと
・受忍限度を超えていない騒音に関しては、音が気になる人が対策をしたり、多少我慢をする必要がある
・受忍限度を超えた騒音に関しては、規制基準などをもとに、防音対策を促すことができる
ということになります。
地域によって基準は様々ですが、騒音トラブルとして認識される音の目安としては、音の大きさ・強さを(dB デシベル)という単位で表した場合に、(40~60デシベル)を超えていないかが判断基準になります。
それでは、騒音値の基準となる40~60デシベルとは、生活音の中ではどのような音が含まれるのでしょうか?
40デシベルは主に、「図書館内の音」「閑静な住宅地の昼間の音」と表され、聴覚的には「普通」と感じられる音を指します。
体感的に言っても、かなり静かな場所になります。
45〜50デシベルを超えると、はっきりと認識できる音になります。
例えば、洗濯機の稼働音は45〜50デシベル程度の音です。
掃除機は、使用している機種や種類にもよりますが、一般的には65~85dbほどの音が発生いたしますので、日常的に発生する音の中でもかなりうるさい分類に入ります。
60デシベル以上の音が常に観測されるような場所としては、人通りの多いショッピングモールや繁華街などが想像されます。
今自分が住んでいるアパートで、騒音問題に悩んでいる方は、まずご自身の地域の騒音に関する「受忍限度」や「環境基準」を確認していただくことをお勧めいたします。
▼アパートでおすすめの防音対策5選
それでは、実際に木造建てのアパートでおすすめの防音対策や、騒音対策についてご紹介いたします。
こちらでは、上記で挙げた問題になりやすい生活音の種類に従って、それぞれおすすめの対策方法についてご紹介していきたいと思います。
【1】足音などの振動対策について
ご自分が生活する上で、足音などの振動対策が気になっている場合は、まず防音カーペットで対策を行いましょう。
木造建ての場合、硬さのある防音マットだと、振動を抑えきれずに下の階に伝わってしまう可能性がありますので、ある程度柔らかくてクッション性のあるカーペットで様子を見ていただくことをお勧めいたします。
▽ピアリビングの商品であれば、一枚で敷けてサイズオーダーも可能な「サンシンフォニー2」がお勧めです。
【2】掃除機の音について
掃除機の音について対策をする前に、まずは掃除機をかける時の「時間帯」や「窓の開閉」に気をつけましょう。
お昼時などであれば、換気のために窓を開けて掃除機をかけていただいても問題ないかと思いますが、それでも出来るだけ外や近隣に音を漏らしたくないということであれば、窓を開けた状態で、防音カーテンを閉めて、出来るだけ音が漏れないように気をつけていただくことをお勧めいたします。
また、夜遅い時間や深夜帯などは、掃除機をかけるのを控えるようにしましょう。
▽五重構造の防音カーテン「コーズ」
【3】洗濯機の音について
洗濯機も掃除機と同様に、使用する際の「時間帯」に気をつけましょう。
洗濯機の振動が強い場合には、洗濯機の下に防振マットなどを設置していただくことで、下の階に音が伝わりにくくなります。
また、洗濯機の可動音自体が気になる場合は、洗濯機周りの壁などに、簡易的な吸音材を設置しましょう。
▽洗濯機の下にも設置可能な防振マット「P防振マット」
▽洗濯機から発生する中高音域に有効な吸音材「カームフレックス」
【4】テレビの音について
アパートの壁が薄い場合には、テレビやスピーカーの音にも注意しましょう。
テレビやスピーカーの音が出ている方向を確認して、音が発生している方向と向かい合っている壁側には、吸音材や遮音材を設置していただくことをお勧めいたします。
▽安心なポリエステル素材の吸音材「ポリリーフ」
▽防音効果の高い吸音材「ロックウールボード」
▽下記動画にて、賃貸でも壁を傷つけずに、吸音材を取り付ける方法をご紹介しています。
【5】話し声について
アパートの壁が薄い場合、少し大きな声で話したり、家族や友人と食事中の話し声なども、両隣のお部屋に聞こえてしまうことがあります。
そういった場合は、音を漏らしたくない壁面に、防音効果の高い防音パネルを設置していただくことをお勧めいたします。
▽賃貸OK!壁を傷つけずに防音可能な「ワンタッチ防音壁」
▼まとめ
今回の記事では、生活音が騒音トラブルにつながりやすい、アパートの防音対策についてご紹介しました。
特に、木造建てのアパートは、時間帯や環境によって話し声などの些細な音も近隣に響いてしまう場合があります。
騒音トラブルを事前に回避してストレスフリーな生活を送るためにも、まずはお住まいの騒音基準等をご確認いただき、音を出すときに少し意識をするところから始めていただければ幸いです。
その他、音に関するご相談などございましたら、ぜひお気軽にご連絡ください(^^)
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