最終更新日:2025年2月8日


みなさんこんにちは!防音専門ピアリビングのキャサリンです(*^^*)

この記事では、防音対策を始めるにあたってありがちな、「とりあえず遮音シート」を使った対策が本当に効果があるのかどうか、防音専門店のスタッフの目線から解説していきたいと思います。

目次
  1. そもそも、遮音って何?
  2. 「遮音シート」で防音できるの?
  3. 「防音シート」と「遮音シート」って何が違うの?
      1. 防音シート
      2. 遮音シート
  4. 種類が豊富なピアリビングの遮音シート
      1. 軟質遮音シート
      2. 鉛製遮音シート
    1. ピアリビングの遮音シート
      1. \イチオシ商品/ 軟質遮音シート「Noisestop(ノイズストップ)15」
      2. 軟質遮音シート「サンダムCZ-12」
      3. 鉛シート「オンシャット S-3」
      4. 鉛シート(片面粘着タイプ)「P鉛シート」
  5. 遮音シートだけでは効果がないなら、どうしたらいいの?
  6. 遮音シートと合わせて使える効果的な吸音材とは?
    1. (1)高密度吸音材「ロックウールボード」
    2. (2)ポリエステル吸音材「ポリリーフ」
    3. (3)グラスウール吸音材「GCボード」
  7. 防音ボードを作ってみよう!
      1. 強力な両面テープ
      2. ボンドスプレーのり
      3. 木工用ボンド
    1. 貼り合わせる流れ
      1. おすすめ参考動画(ピアリビング公式Youtube)
      2. 必要量と費用イメージ(当時税込価格) 幅3m×高さ2mの壁の場合
  8. DIYが苦手な方におすすめの壁にそのまま使える防音パネルとは
  9. まとめ
  10. よくある質問(FAQ)
    1. Q1. 遮音シートだけでは防音できないのですか?
    2. Q2. 「遮音」と「吸音」の違いは何ですか?
    3. Q3: 遮音とは具体的にどのような効果があるのですか?防音とは何が違うのですか?
    4. Q4. 「防音シート」と「遮音シート」の違いは何ですか?
    5. Q5. 遮音シートを貼るだけで防音できるのはどんなケースですか?
    6. Q6: ピアリビングではどのような種類の遮音シートを取り扱っていますか?
    7. Q7. 遮音シートと組み合わせて使うと効果的な吸音材にはどのようなものがありますか?
    8. Q8. DIYで防音対策をする場合、どんなアイテムが必要ですか?
    9. Q9: 遮音シートと吸音材を組み合わせて防音ボードを作るにはどうすればいいですか?
    10. Q10. DIYや施工が苦手な場合でもできる防音対策はありますか?
    11. Q11. 防音対策にかかる費用はどれくらいですか?
    12. Q12. 防音カーテンや防音マットはどんな場合に有効ですか?
    13. Q13: 防音対策をする際に最も重要なことは何ですか?
    14. Q14. 防音相談を受けることはできますか?

そもそも、遮音って何?

「遮音シート」についてお話する前に、そもそも「遮音」とは何を指すのかご存知でしょうか?

遮音とは、簡単に言うと「音を遮って、反射させるためのもの」です。

じゃあ、遮音と防音とは違うの?? と思いますよね。

ピアリビングでは、「遮音」と「吸音」を組み合わせて音を防ぐこと「防音」と呼んでいます。

続いて「防音」とは、「遮音(音を跳ね返して反射させることで音を通さないようにすること)」だけではなく、「吸音(音を吸収して小さくすること)」と一緒に組み合わせることで、音を防ぐことが可能になるものです。

つまり、「防音したい!」のであれば、「遮音」と「吸音」、この2つを同時に考えて対策に用いる必要があります!!

「遮音シート」で防音できるの?

それでは本題にうつります。

「遮音シートを、壁に貼るだけで防音効果があるのでしょうか?」

結論からお伝えすると、「遮音シート”だけ”を壁に貼っても、期待する程の防音効果は得られません

もちろん、いくらかの音は軽減されています。

ただ、私たち人間の耳ではっきりわかる程度に、しっかりと軽減されているかというと、それはとても難しいです。

しかも、遮音材は音を反射(はね返す)させる働きがあるため、防音効果を期待してお部屋の壁に取り付けたら、お部屋の中の反響音が増えることで余計に響いて、逆にうるさくなってしまったなんていう事例もあります。

仮に、壁を通過してくる音を少しでも反射させたいとお部屋に遮音材を貼るのであれば、音を吸収して和らげる吸音材を併用して、余計な反響音も同時に軽減する必要があります。

音をお水に例えると・・・

吸音材はスポンジやタオルのような感じで、吸水はするものの、残りは通過してしまいます。

遮音材はコップのような感じで、水を堰き止めて内側に溜まっていきます。この溜まったお水が、音の場合は反響音の増幅につながってしまうのです。

遮音シート”だけ”で防音は難しいけど、遮音シート+吸音材の組み合わせをうまく使うことで防音できる!ということなんです。

遮音シートのみの対策と遮音シート+吸音材の対策

「防音シート」と「遮音シート」って何が違うの?

ちなみに、よく一緒にされがちな「防音シート」と「遮音シート」の違いをご説明します。

防音シート

「吸音」効果と「遮音」効果をあわせ持ったシート
「シート状」のラグやマットも防音シートという括りで販売されていたりもします。

遮音シート

「遮音」効果を持つシート
「吸音材」と並んで「遮音材」と呼ばれたりもします。

「それだったら、防音シートは完璧だ!」と思われるかもしれません。

実は、基本的に数mm程度のシートで、吸音と遮音の効果がどちらもあって、なおかつ防音効果の高いものなんて存在しないんです・・・(;o;)

ホームセンターやインターネットショップなどで謳われている「防音シート」と言うのは、そのほとんどが「遮音シート」であることが多いのですが、防音アイテムがたくさん並ぶようになった最近は、「シート状」のラグやマット、吸音材も「防音シート」という括りで紹介されていることもよくあります。

そのため、「防音シート」と名のつく商品を検討される際には、その商品にどういった特徴があるのかなども確認していただくことをお勧めいたします。

防音シートと称して販売されているもの

種類が豊富なピアリビングの遮音シート

ピアリビングでは「軟質遮音シート」と「鉛製遮音シート」の大きく2種類の遮音シートを取り扱っています。

軟質遮音シート

最大の特徴は、柔らかく取り扱いやすいところです。質量のある製品なら、高い防音効果をしっかり得ることができます。主に通常の生活音や耳で直接聞いても耐えられるような音の対策に向いています。

対策に向いている音:話し声・テレビの音・オーディオ・通常の空気を介して伝わる生活音など

鉛製遮音シート

特徴は、ずっしり重たいところです。この重さが音波を受け止め、多少薄くても、軟質遮音シートに比べて高い防音効果を得ることができます。また、鉛素材は、振動を抑える効果があるので、低周波域に対しての遮音効果が期待できる遮音シートです。

ただ、作業時に肌に直接触れないよう気を付ける必要があったり、伴って鉛シートが表面に露出しないように施工する必要があったりするため、DIYに慣れてる方向けの製品です。

対策に向いている音:楽器の音・低い音・オーディオなど

ピアリビングの遮音シート

ピアリビングオリジナル遮音シート

手軽にしっかりDIYしたい!というお声を受けて、ピアリビングのこだわりを詰め込んだ遮音シートを作りました。密度や素材からこだわって、遮音効果は従来取扱遮音シートに比べて約1.8倍を実現。

防音DIYにも手軽にチャレンジしていただけるように幅を小さめに作りました。

軟質遮音シート「Noisestop(ノイズストップ)15」

Noisestop15よりも軽量で初心者にも◯

軽くて薄い分遮音シートの中でも施工がしやすく、不織布もついてる優れもの。カッターで簡単にカットができるのも魅力のひとつ。

遮音シート「サンダムCZ-12」

鉛製の遮音シート。前述したように、鉛シートは薄くても重量があるので高い効果を見込めます。

サイズは930mm×1~3mの切り売りと10m巻の4種類展開。厚みは0.3mmです。

こちらも鉛製の遮音シート。片面が粘着になっているので、施工しやすいです。

サイズは450mm×1mのみで、厚みは0.3mmです。

遮音シートだけでは効果がないなら、どうしたらいいの?

結局遮音シートでは全く防音できないのかといえば、決してそんなことはありません。

むしろ、吸音材と合わせてご使用いただくことで、大きな効果を発揮します!吸音材で軽減し、弱まった音の熱エネルギーを遮音材が反射させることで、その音は吸音材に跳ね返り、またさらに小さくなって遮音材が遮断してくれるのです。

遮音シートと合わせて使える効果的な吸音材とは?

続いて、遮音シートと貼り合わせることで防音効果が高まる吸音材について、ご紹介します。

(1)高密度吸音材「ロックウールボード」

湿気に強いロックウール素材の吸音材。密度が非常に高いので、中高音域の音から低音域の音まで防音対策をするのにおすすめの吸音材です。ピアリビングおすすめ度No,1の吸音材で、防音対策に最適です。

高密度吸音材「ロックウールボード」

(2)ポリエステル吸音材「ポリリーフ」

「ポリリーフ」は、お洋服などにもよく使用されるポリエステル繊維を使用した吸音材なので、小さなお子様がいるご家庭でも安心・安全にご利用いただける吸音材です。表面にお好みのクロスを貼り合わせることで、お部屋の雰囲気に合わせてカスタマイズも可能です。

(3)グラスウール吸音材「GCボード」

少し密度の低い、吸音効果の高いグラスウール吸音材です。やわらかめなので施工しやすく、室内でキンキンと響くような反響音対策にオススメです。

グラスウール吸音材「GCボード」

防音ボードを作ってみよう!

吸音材と遮音シートは、以下の接着剤を使用して貼り合わせることができます。

強力な両面テープ

ピアリビングで販売している商品だと、「コニシ」のボンドテープという商品がおすすめです。テープの厚みがあるものを選ぶと、吸音材が剥がれづらいので◯

ボンドスプレーのり

スプレーで塗布できる液状のボンド。最も接着が簡単ではあるものの、ノリが舞ってしまうため、作業場所の確保を行う必要があります。また、必ず換気をしたお部屋で作業するようにしてください。

木工用ボンド

おそらく一番手に入れやすいのがこちらの接着剤。ただし、貼り付くのに時間がかかるというデメリットがあります。

遮音シートのカット方法は、こちらの動画でご紹介しています。

貼り合わせる流れ

  1. 吸音材と遮音シートを同じ大きさにカットする
  2. 接着剤を満遍なく塗布し、吸音材と遮音シートを貼り合わせる
  3. よーく乾かして完成!

※ワンタッチ防音壁と同じサンドイッチ構造にする場合は、2.の手順で、吸音材で遮音シートを挟み込むように貼り合わせる。

自作の防音ボードの作り方

おすすめ参考動画(ピアリビング公式Youtube)

必要量と費用イメージ(当時税込価格) 幅3m×高さ2mの壁の場合

高密度吸音材 ロックウールボード 

必要数:約11枚が必要(カット調整)

金額:49,610円 ※50mm厚 密度80kg/m3 クロス片面貼りの場合

チクチクしない優しい吸音材 ポリリーフ 

必要数:24枚

金額:50,160円

グラスウール吸音材 GCボード 

必要数:約11枚が必要(カット調整)

金額:43,780円  ※50mm厚 白クロス片面貼りの場合 

※11枚の場合、表面クロス白 6枚セット×2の価格が最安値のため、1枚余ります。

遮音シート Noisestop(ノイズストップ)15

必要数:約13m分が必要(カット調整)

金額:9,350円

DIYが苦手な方におすすめの壁にそのまま使える防音パネルとは

「遮音シートと吸音材を貼り合わせることで効果的」とお伝えしましたが、中にはDIYが苦手だから上手く貼り合わせられるか分からないという方もいるのではないでしょうか?

1、2枚程度なら問題ありませんが、壁一枚となると、確かに結構大変な作業です(;^_^

そこで最後にご紹介するのが、「ワンタッチ防音壁」と「ワンタッチ防音壁 クロスなし」です!

すでに吸音材と遮音材を貼り合わせた状態でお届けするので、楽々に設置ができます(^_^)

ワンタッチ防音壁 商品説明

ワンタッチ防音壁仕上げクロスなしの、クロスの貼り方はこちらの動画でご紹介しています。

「防音パネルの設置は、何だか難しそう…」

そのような方には、こちらの防音間仕切りパーテンがおすすめです。

間仕切りと聞くと固定されているイメージがありますが、パーテンは防音したい時のみつっぱり棒に通すだけで設置完了。

不要な時はパーテンを取り外してしまっておくことができ、どこでも簡単に防音空間を創ることが可能です。

デスク周りをパーテンで囲うのも良し。オフィスの会議室のドアの前に吊るすのも良し。使い方は様々です。

まとめ

遮音シートは、あくまでも音を遮断して反対側に通さないように補助してくれる商品です。

薄い遮音シートでは、音のパワーを十分受け止めることはできません。本気で防音対策したいなら、遮音材だけでなく吸音材も一緒に使用すると効果的、と覚えておくとよいでしょう。

ピアリビングで販売している防音パネル「ワンタッチ防音壁」、下敷き用防音マット「足音マット」、防音カーテン「コーズ」などは、“吸音”と”遮音”を兼ね備えているからこそ、ひとつで防音を叶えているんですよね♪

防音する時は、今回お話した防音の原理を意識して対策するようにしましょう。

よくある質問(FAQ)

Q1. 遮音シートだけでは防音できないのですか?

A. 遮音シートは音を遮る効果がありますが、単体では十分な防音効果を発揮しません。音は反射する性質があるため、遮音シートだけを使うと逆に室内の反響音が増えてしまうことがあります。吸音材と組み合わせることで、より効果的な防音対策が可能になります。

Q2. 「遮音」と「吸音」の違いは何ですか?

A. 遮音は「音を遮り、通さないようにすること」、吸音は「音を吸収し、エネルギーを減衰させること」です。防音効果を高めるには、遮音と吸音を組み合わせることが重要です。

Q3: 遮音とは具体的にどのような効果があるのですか?防音とは何が違うのですか?

遮音は、音を遮って反射させる効果があります。一方、防音は、遮音と吸音を組み合わせて音を防ぐことを指します。遮音だけでは音は反射してしまい、吸音だけでは完全に音を遮断できません。両方を組み合わせることで、より効果的な防音対策が可能になります。

Q4. 「防音シート」と「遮音シート」の違いは何ですか?

A.「防音シート」は、吸音効果と遮音効果をあわせ持ったシートのことです。一方、「遮音シート」は、遮音効果のみを持つシートを指します。ただし、市販の「防音シート」の中には、実際には遮音シートであったり、吸音材と遮音材の両方を指している場合があるので、商品情報をよく確認することが重要です。

Q5. 遮音シートを貼るだけで防音できるのはどんなケースですか?

A. 遮音シートは壁や床の音漏れを軽減するのに有効ですが、単体では防音効果が限定的です。例えば、軽い生活音の軽減には効果がありますが、楽器演奏や大きな音を遮断するには吸音材との併用が必要です。

Q6: ピアリビングではどのような種類の遮音シートを取り扱っていますか?

ピアリビングでは、「軟質遮音シート」と「鉛製遮音シート」の2種類を取り扱っています。「軟質遮音シート」は柔らかく取り扱いやすいのが特徴で、通常の生活音対策に向いています。「鉛製遮音シート」は重く、薄くても高い遮音効果があり、低周波音対策に効果的です。ただし、鉛製のため、取り扱いには注意が必要です。

Q7. 遮音シートと組み合わせて使うと効果的な吸音材にはどのようなものがありますか?

A. 遮音シートと以下の吸音材を組み合わせると防音効果が高まります:

グラスウール吸音材「GCボード」: 施工しやすく、室内の反響音対策におすすめです。

高密度吸音材「ロックウールボード」: 湿気に強く、中高音域から低音域まで幅広い音域に対応できます。

ポリエステル吸音材「ポリリーフ」: 安全性が高く、小さなお子様のいる家庭でも安心して使用できます。

Q8. DIYで防音対策をする場合、どんなアイテムが必要ですか?

A. 遮音シートと吸音材を使ったDIY防音対策には、以下のアイテムが役立ちます:

カッターやハサミ

遮音シート(Noisestop15、サンダムCZ-12など)

吸音材(ロックウールボード、ポリリーフなど)

強力両面テープまたはボンドスプレーのり

Q9: 遮音シートと吸音材を組み合わせて防音ボードを作るにはどうすればいいですか?

遮音シートと吸音材を同じ大きさにカットし、両面テープ、ボンドスプレーのり、木工用ボンドなどで貼り合わせます。吸音材で遮音シートを挟み込むサンドイッチ構造にすると、さらに効果的です。

Q10. DIYや施工が苦手な場合でもできる防音対策はありますか?

A. DIYが苦手な方には、「ワンタッチ防音壁」や「ワンタッチ防音壁 クロスなし」がおすすめです。これらは吸音材と遮音材があらかじめ貼り合わされているため、簡単に設置できます。また、「防音間仕切りパーテン」も、つっぱり棒に通すだけで簡単に防音空間を作れる便利なアイテムです。

Q11. 防音対策にかかる費用はどれくらいですか?

A. 防音対策の費用は使用する材料や施工範囲によります。例えば、幅3m×高さ2mの壁を防音する場合、ロックウールボードや遮音シートを使用すると約5万円~7万円程度が目安になります。

Q12. 防音カーテンや防音マットはどんな場合に有効ですか?

A. 防音カーテン(コーズ)や防音マット(足音マット)は、窓や床の防音対策に適しています。窓からの音漏れ対策には防音カーテン、足音や振動音の軽減には防音マットが効果的です。

Q13: 防音対策をする際に最も重要なことは何ですか?

防音対策をする際には、遮音だけでなく吸音も組み合わせることが重要です。遮音シートは音を反射させるため、単独で使用すると反響音が大きくなる可能性があります。吸音材と組み合わせることで、音を吸収し、反響を抑えることができます。防音対策の原理を理解し、適切な対策を行うようにしましょう。

Q14. 防音相談を受けることはできますか?

A. はい、防音専門のピアリビングでは無料の防音相談を実施しています。お客様の環境や目的に応じた最適な防音対策をご提案いたします。