よく「遮音」と「防音」って何が違うの?ということをお問い合わせいただく事があります。
いっけんどちらも音を防ぐという意味では同じようなのですが、実は全然違うんです。
だから「遮音」したけど音がかえって響いてうるさいとか、「吸音」したけど音が聞こえるとか、結構勘違いされてしまうのですよね。
簡単にいえば「遮音」、これは音を遮っています。
音は見えないけど、壁などの固い物にぶつかって跳ね返っているので、それを遮断するのが「遮音」。
大音量でスピーカーを聴くと、スピーカー表面が揺れて振動をおこしていますよね。
音ってみえないけど、しっかりぶつかっているんです。
遮断すれば(遮音)効果あるんじゃない??
・・・いえいえ違います。
音は壁にぶつかって跳ね返り、また遮断されたところで跳ね返り、かえっていったりきたりして、より反響しあい、室内にいても気持ち悪いほど響きわたってしまいます。
これが遮音のみした場合ですね^^
じゃ「吸音」はどうでしょう?
これも言葉のとおり、音を吸収してるんです。
でも、掃除機のように音を吸い取っているわけではなく、壁にぶつかって反響する音に対し、吸音材などを前に設置するとまず音はその吸音材にむかってぶつかっていくのですが、吸音材は多孔質なのでその繊維の中に音が拡散されて入っていき、音エネルギーが小さくなります。
そうですね~~
たとえば声をだしたままクッションなどを口にあてると声の響きも小さくなりますよね。そんなイメージです。
ただ、吸音は壁にぶつかっていた音エネルギーを繊維の中で拡散して音のぶつかりがなくなり、音エネルギーが小さくなるわけですが、もちろん拡散された残りの音はもれてしまいます。(音は小さくなったように感じられるんですけど)
その吸音でその和らいだ音エネルギーを遮断すると、初めて「防音」という効果を実感できると思います。
基本は吸音をして音のエネルギーを拡散させて軽減して、その軽減できた音を遮断して初めて防音ができます♪
だから最近では、「遮音シートのみ」とか、現場用の「防音シート」などを買って貼り付ければ効果あがると勘違いされている方がたくさんおられますが、
あれは貼ればいいってわけじゃありません^^;;
遮音することで逆に音の跳ね返りが増すこともありますので・・。
きちんと音エネルギーを軽減させてあげてご使用くださいね(*^。^*)
また音の対策は音源を囲むように、そして隙間なく包み込むように対策できるのが一番効果が高くなります。
いっぺんには難しくても、隙間を少しづつふさぐように工夫をされてみてくださいね~~
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