本格的に防音したい人はうちのお店では無理です。
ピアリビングの一番の目的は「あとからつけられる防音商品」です。
そしてあくまでも簡易のものになります(建材は別ですが・・)。
実際にいうと「防音」はそう簡単ではありません。
一度建物ができあがってしまうと壁も床も天井もつながってるわけですし、音は振動と共に一緒に響いてしまうのです。
建物の中にさらに浮かせて部屋をつくるなら別ですが、響いている振動の「縁」を切らない限り無理なんです。
つまり何百万円とお金をかけても100%の防音はムリなのです。
「音」は空気を伝わって響くのですが建物を通しても響いてるんです。
もっと言うと
隙間なく「防音」をしないと必ず音がどこかから漏れてしまいます。
よくお客様に
「となりの壁から音が聞こえるんですけどこの面をどのくらい塞げばいいの?」といったご質問をいただきます。
とても難しいです。
答えは「その面だけできるだけ塞いでください」でもあるけど、その面だけしてしても他のところから(天井や床や窓やドアの隙間、通気口や他の壁面からも)音は容赦なくはいるわけです。
じゃあ、ピアリビングさんでいくら高いの買ってもだめじゃない?
そうそう・・
そうとも言えるし、また本当に効果ないのか?といえばそういうわけでもないから、解答にすごく迷います。
音は空気とか匂いと同じであちこちから響くわけです。
よく考えるとおわかりいただけると思いますが、全部塞がないとダメですよね。
じゃ本当にそうかといえば、例えば壁から40%、窓から20%、床から10%、ドアから10%、通気口から10%、隙間から10%、音もれしているとしますね(あくまでも例えばです)。
そこで一番音が入る壁面を防音して音が4分の1になれば、その分小さく感じますよね。
(もちろん囲む面積とかにもよると思いますし感じ方や音の種類でも違います)
このくらいなら我慢できるな~とか、ここまで対策しておけば他人に迷惑にならないかな?とか、そのあたりまでもってこれたら十分なのかなと思います。
(もちろん集合住宅で楽器をガンガンする場合はそのくらいでも厳しいですが)
なので後付で防音する場合は家具があるとか難しい面も多いので、
まず、ここからやる。
そしてまだ気になるからここをしてみるという感じに段階を経て防音をするのをおすすめしています。
比較的、グラスウールなどの吸音材をつかったものなら高音域には効果があるのですが(軽い素材なので)、重低音の低音域には効果が薄いと言われます。
なので声やTVの音などは吸音材と遮音材を併用したものが効果的なんですね。
ただ重低音の場合は、振動がともなうため(建物とか壁や床が揺れているわけです)、それを軽減させるには重さが必要になります。
それは「制振」効果のある素材を使用しなくてはいけないのと、空気層を設けてあげないといけないわけです。
じゃ、重低音はどうする???
こちらも第2章でお話しますね~
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