天井の防音対策
天井を通して騒音が気になっている場合、対策は容易ではありません。
天井の対策を行う場合は、対策したい音や設置したい商品の重量などにも注意しましよう。
1.天井の防音の基本
重量のある遮音シートが吸音材に挟まっている等、落下の危険性がありますので、天井への防音施工はできる限り、業者にお任せすることをおすすめしております。
天井に吸音材を付ける場合は、落下防止のためしっかりとねじ止めしなければなりません。賃貸住宅にお住まい等で天井に傷をつけられない場合は施工ができません。
強力両面テープでポリリーフのように軽い吸音材を取付けられたお客様はいらっしゃいましたが、やはり強度不足で落ちてきてしまったそうです。
2.天井に吸音材を設置する方法
天井への吸音材等の設置は落下の危険性があるため、建物の構造の知識がある人向けです。できれば業者に依頼することをお勧めします。
参考までに、ワンタッチ防音壁を天井に貼り付けた事例を紹介します。
3.天井の対策におすすめの防音商品
1.簡単に貼り付け可能な吸音材
裏面に粘着剤が付いているので、天井への貼り付けが簡単な吸音材です。軽量なので、落下の心配もほとんどありません。
-
カームフレックス
低~中周波域の吸音に適したウレタン系の吸音材です。軽量で、裏面に粘着剤がついているので、そのまま貼り付けて設置できます。
2.取り付け工事が必要な吸音材
粘着剤などが付いていないため、ビスや取付部材などでしっかりと固定が必要な吸音材です。吸音材は基本的に軽量なので、固定はしやすいですが上の階の振動を完全に防ぐことは難しいです。
※天井への吸音材等の設置は落下の危険性があるため建物の構造の知識がある人向けです。できれば業者に依頼することをお勧めします。
-
ポリリーフ
安心安全なポリエステル素材の吸音材です。繊維飛散の心配なく、表面にクロスを貼ることも可能です。
-
フェルメノン
カラー展開が豊富な、軽量のフェルト系吸音材です。虫ピンやホットメルトなどで壁に設置できます。
-
ロックウールボード
吸音効果に優れたロックウール表面をガラスクロスで被覆。そのまま壁の表面材として使えます。
-
GCボード
密度32kg/m³のグラスウールをガラスクロスで被覆。表面材として使えます。
3.取り付け工事が必要な防音ボード
吸音材と遮音材を併用して作られている防音ボードは重量があり防音効果も高く、振動などにも効果的ですが、その分落下の危険性を防ぐために、しっかりと天井に固定する必要があります。
※天井への吸音材等の設置は落下の危険性があるため建物の構造の知識がある人向けです。できれば業者に依頼することをお勧めします。
-
ワンタッチ防音壁
遮音・吸音・防音が1つでできる防音ボードをつかって、簡単に防音工事ができます。