壁の防音対策
壁は面全体から音が入ってきているので、本来は全面吸音材と遮音材で覆うのがおすすめです。
家具を使って隣との距離をつくってあげるだけでも ずいぶん違います。
1.壁の防音の基本
壁の防音は「吸音材」と「遮音材」の組み合わせ、これがキホンです。
2.隣室への音漏れ対策
以前は「GL工法」といって石膏等と接着剤を混ぜて練ったものを団子状にして、コンクリート壁面に直接だんご状に点付けし、その上からプラスターボードなどを圧着する工法が大変多かったため、コンクリート壁とボードの間に空間が出来ることにより、音が太鼓のように共鳴(共振)して増幅され、上下階・隣接住戸間 の防音性能が低下して音がかえって響きやすくなってしまっていました。
そのため、当時の建設物はどうしても壁からの音がよく響く構造になっている場合が多いです。床の次に多い音の問題になっています。
壁の対策は大がかりになりますので、まずは家具の配置を考えてみましょう。音の気になる壁面に家具をおいてしまうことで、音が気にならなくなる場合があります。
それでも気になる場合は家具と壁の隙間に吸音材を挟んでしまうのもアリですね。ロックウールボードやGCボードなどの吸音材を使います。
ワンタッチ防音壁を使って対策
難易度レベル:
「ワンタッチ防音壁」は、遮音シートを吸音材でサンドしたオーダー製作商品です。遮音材を、より効果的な鉛シートに変更することもできます。オーダー頂いた壁のサイズに合わせて、ミリ単位で製作してお届けするので、カットや加工の必要がなく、一番簡単な防音用のボードです。
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ワンタッチ防音壁
遮音・吸音・防音が1つでできる防音ボードをつかって、簡単に防音工事ができます。
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塩ビ ジョイナー
ワンタッチ防音壁やロックウールボード等を壁に固定するのに最適です。
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ラブリコ
壁紙を傷つけずに、防音パネルを設置することができます。
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ワンタッチ防音テレビボード
テレビの後ろに設置して、音の響きを和らげることができる、自立型の防音ボードです。
吸音材と遮音材を使って防音DIY対策
難易度レベル:
ロックウールボード(又は、グラスウール吸音材 GCボード)+遮音材(鉛シートや遮音シート)
シートやボードの加工や設置施工ができる方向けです。
鉛の効果は高いですが重量があり、初心者の方には扱いづらい商品です。鉛は表面材としては使えないので技術・知識のある方向けです。
3.オーディオや楽器などの反響音対策
部屋全体に音が反響する場合、壁2面ほど吸音効果のあるものを使うと、音がクリアになります。
ファインヴェールでの施工、GCボード、ロックウールボード、ポリリーフ、フェルメノンなど吸音性のあるものを使います。
壁全体ではなくても、音の反響具合に合わせて一部に貼り付けるだけでも効果があります。